シロクマにかかればワンパンよ。

毎日をちょこっとだけ豊かにする情報を発信していきます

青春18きっぷで中国地方の山陰を一人で旅した話

写真を整理していたら、

この春18きっぷ山陰旅行したときの記録発見。

せっかくだから備忘録も兼ねてまとめます。

風光明媚で歴史的な観光地も多い割に、

人が少なくてゆっくり過ごせる穴場です。

これから旅行をお考えの方は、是非。

 

 

1日目:京都→松江

出発は京都駅。朝9時ごろに出て、山陰線で北へ。

有給をとって水木金土あたりで行ったが、

平日でも亀岡あたりまでは混雑している。

客層は主に、嵐山に行く観光客とか、

鈍行で城崎温泉まで行く女子大生とか。

 

福知山で、豊岡行の電車に乗り換える。

驚くほど何もない。山と小さな町を

ただ繰り返すだけの単調な風景。

豊岡からは、鳥取行の電車に。

途中で余部鉄橋見たかったのに、

豊岡から乗ってきた一人旅のジイちゃんに捕まり

旅の写真を見せられているうちに、

哀しいかな通り過ぎてしまった。

まぁ、また行くからいいんだけどさ。

偶然会ったジイちゃんから東日本大震災の話を聞く

このジイちゃん、鳥取まで一緒だった。

仙台出身の人で、18きっぷ旅の常連らしい。

東日本大震災で急死に一生を得た」

という話を、豊岡ー鳥取間で3回聞かされた。

なんでも、あの日本当は釣りに行くつもりが

たまたま財布を忘れたため餌が買えず、

諦めて家に戻ったそうだ。

そして、あの震災、津波

もしも海に行っていたら・・・

「偶然助かった命だから、残りの人生は

 死ぬ気で楽しまないとね」と言うジイちゃん。

18きっぷの旅行は、その後から始めたそうだ。

そんなジイちゃんのモットーは、

「60過ぎたら他所様の家には泊まるな」。

人はいつ死ぬかわからない。

万一その人の家に宿泊中に何かあったら

いろいろ迷惑をかけるし、気が悪いだろうから。

死を間近に感じた人の言葉だと思うと、

妙に重みがあった。

いつでも見れる余部鉄橋より、

このときしか聞けない話が聞けて良かった!

というのは素直な気持ちではあるが、

次は見たいな、余部鉄橋・・・。

ちなみにジイちゃん、鳥取の少し手前で

乗ってきた女子大生を口説いていた。

いいね!人生、楽しまねば!

鳥取で一服

鳥取に着いたのは15時くらい。

乗り換えまで1時間しかなかったので、

鳥取砂丘は断念し、駅前の喫茶店で一服。

かの有名な、あの喫茶店です。

f:id:shirokumapunch:20171001142114j:plain

18きっぷの旅だと、早朝から夜遅くまで

移動に費やす人もいるだろうが、

私は日が暮れたら電車には乗らない。

景色が見えないから。

だいたい15時くらいになったら、

日暮れまでに行ける大きな町に的を定めて

ネットでその日の宿を予約してしまう。 

この日の宿は松江に決定。

西へ向かう。

夜の松江

到着したのは18時ごろ。

駅前の居酒屋で刺身食って地酒飲んで、

宍道湖の近くにあるビジネスホテルへ。

 

夜の宍道湖。桜が満開だった。

f:id:shirokumapunch:20171001142604j:plain

見切れてるが、おっさんが一人、

桜の木の下でバーベキューをしていた。

自由でいいな。

街中はそこそこ明るく人通りもあるが、

一歩入ったらシーンとした住宅街。

こんな静かな夜、久しぶりだ。

宍道湖の水音が気持ち良い。

すっかり日も暮れてしまったので、

散策は明日にして早めの就寝。 

2日目:松江→温泉津(ゆのつ)温泉

松江城宍道湖

7時ごろに起きて松江城の城下町をぶらぶら。

城を囲むお濠が水路になっていて、

遊覧船で一周できるらしい。

f:id:shirokumapunch:20171001144019j:plain

松江城

f:id:shirokumapunch:20171001144146j:plain

城の敷地内は整備されていてベンチも多い。

桜の下で城下町を眺めながらの朝食。

f:id:shirokumapunch:20171001144227j:plain

朝の宍道湖

f:id:shirokumapunch:20171001144336j:plain

シジミとりかな?

モーターボートがけっこう走っていた。

 

松江駅を出たのは9時ごろ。

駅前にこんな銅像が!!!

f:id:shirokumapunch:20171001144422j:plain

f:id:shirokumapunch:20171001144436j:plain

はじめ人間ギャートルズ

作者が松江出身らしい。

この漫画、実は私にとってのバイブルだ。

人間、これくらいシンプルに生きるべきだよね。

 出雲大社

この日の目的は特になかったけど、

ぶらっと出雲大社に行ってみた。

というのも、まぁ女性の多いこと多いこと!

途中にある玉造温泉は美人の湯で有名で、

そこから出雲大社までは

女子大生やらOLやらで溢れまくり。

出雲駅からは、バスか私鉄で移動する。

バスのほうが本数が多いが、長蛇の列。

私は私鉄で移動したが、それもやっぱり

女性や家族連れでいっぱいでした。

それもあって、このエリアは写真なしです。

のどかな田園風景は良かったんだけど。

下の写真は参考として

フリー画像から拾ってきました。

一畑電鉄

f:id:shirokumapunch:20190120163628j:plain

出雲大社

f:id:shirokumapunch:20190120162958j:plain

石見銀山

出雲大社を出たのが13時くらい。

もう一か所どこか寄れそうだったので、

太田駅で降りて石見銀山に行ってきた。

駅からはバスで30~40分くらい。

本数も少ないので、早めのほうが良い。

バス停からは、レンタサイクルで移動。

常に上り坂なので、ケチらず電動で!

 

ここに入っていく。

f:id:shirokumapunch:20171001145019j:plain

中はずっとこんな感じ。

f:id:shirokumapunch:20171001145051j:plain

当時は灯なんてなかったんだよな。

こんな穴ぼこで一日作業してたら気が狂いそう。

周辺には昔ならではの景観が広がっていたが、

途中で会った兄ちゃんと喋りながら移動したので

写真は撮っていません。

またまた、参考写真としてフリー画像貼ってます。

f:id:shirokumapunch:20190120164134j:plain

温泉津温泉

この日の宿に決めたのは、

銀山の作業員御用達だった温泉地、温泉津温泉

銀山から降りてくるのが遅くなったので、

着いたころにはすっかり真っ暗になっていた。

さびれた温泉街で、駅から徒歩20分くらい。

平日だからか、人はいない。

街頭もなく真っ暗な中、かすかに波音が聞こえる。

風情半分、恐怖半分だった。

宿は当日予約で夕飯がなかったのだが、

コンビニはないし商店も閉まってるし、

何とか一軒だけ小洒落たイタリアンを見つけて

ちょっと贅沢な夕飯にありついた。

夕飯抜きかと思って、本当に焦ったよ・・・

まぁそれもそれで、新鮮な体験ですね。

こういう無人駅も、旅情も感じてイイな。

f:id:shirokumapunch:20171001145350j:plain

温泉は、まぁ普通の温泉でした。

特別なものはないけど、

タイムスリップ感を味わいたい人はお勧め。

3日目:温泉津温泉新山口

長門峡

翌日は島根県の益田まで行って、

そこから山口線山陽本線に出た。

途中で長門峡(ちょうもんきょう)という渓谷へ。

単線の無人駅は人っ子一人おらず、

しーーーんと静まり返っている。

f:id:shirokumapunch:20171001145838j:plain

本当に、何の物音もしないのが新鮮だった。

これまで周ってきた場所だって

音もなく静かな夜だったけれど、

ここは昼でも本当に物音一つしない。

耳が痛いほどの静寂って、こういうことね。

 

しーんと静まり返った駅に、謎の彫刻。

f:id:shirokumapunch:20171001150110j:plain

f:id:shirokumapunch:20171001150126j:plain

想像してみてくださいよ、

恐ろしいほどの静寂、人っ子一人いないホーム、

電車を降りてホームを曲がったら、

これが急に視界に飛び込んでくる。

怖すぎて、思わず悲鳴を上げる。

木彫りが盛んなのかな?

違うところで見たら可愛いだろうが、

閑散とした駅にあると、ただひたすら怖い。

 

駅からすぐ、渓谷に入ることができる。

入口にあった注意書きが怖すぎ!

f:id:shirokumapunch:20171001150451j:plain

「動物が歩いただけで落石するし注意やでー」

「雨降ったときは土砂崩れに注意やでー」

「電波通じんから注意やでー」

怖い。命がけじゃないか・・・。

 

渓谷に沿って、遊歩道が続く。

狭いところは幅1メートルもない道の下は、

ずーーーっと、こんな感

f:id:shirokumapunch:20171001150345j:plain

落ちたら間違いなく死ぬ。

先ほどの静けさと打ってかわって、

川の水がゴーゴー流れる音だけが聞こえる。

落石の音なんて注意しようがない。

だいたい電波通じないから助けも呼べない。

クマが出ても殺人鬼が出てもどうしようもない。

 特にこの日は春雨がしとしと降っていて、

森が妙に活き活きしているのも不気味だった。

人間なんて完全アウェーの空間。

森に呑み込まれそうで、発狂しそうだった。

人間ってすげーちっぽけだなと思い知った。

 

命からがら渓谷を抜けたはいいが、

一日数本しかない電車を逃して3時間待ち。

時間をつぶすところは何もない。

山と谷しかない。

私は割と行き当たりばったりの旅が好きで、

こういうのはあまり苦にならないが、

効率良く旅をしたい人は

時間をしっかり確認しましょう。

 

そのまま新山口まで出て一泊。

翌日、新幹線で京都に帰った。

なんか、いろいろ濃い旅行だった。

都会の喧騒に疲れた人は、ぜひ静かな山陰へ。

ただ、春雨の中を一人で長門峡に入るのは

ちょっとお勧めできないかもしれない。

特に精神的に脆い人、感受性の強い人は

発狂してしまうような恐ろしさがある。

逆に、それでもギリギリのラインで

保っていられる人にとっては、

これほど強烈な体験はありません。

旅にマンネリ気味な人は是非、自己責任で。